Change 7 Things

変えよう、支え合う日本へ。

立憲民主党 政策集2021

厚生労働

重点政策

住まいの安心の確保

  • 住まいの安心を確保するために、低所得世帯を対象に家賃を補助する公的な住宅手当を創設します。また、ひとり暮らしの学生などに対する家賃補助制度を創設します。
  • 生活困窮者等の空き家への入居およびその後の生活支援に取り組んでいるNPOに対して、財政的支援を行います。NPOとの協同により、空き物件のオーナーが抱える不安やリスクを解消し、従来、入居を断られてきた生活困窮者等の住まいの安心を確保します。

ヤングケアラー支援

  • ヤングケアラーについての公的な調査が実施されたことを踏まえ、問題の社会的周知の徹底、ヤングケアラーを早期発見し、関係者と情報共有する体制構築の推進、ヤングケアラー家庭への支援、教育や就労面等での支援など取り組みの大幅拡充を行います。特に、カウンセリングなどの支援、家事支援やレスパイトケアなど、子どもと家庭への必要な支援策を拡充し、子どもの心身の発達と学びを支えます。また、自治体がヤングケアラーのアセスメントおよびケアマネジメントを行う部署を設置したり人材を確保できるよう、国が支援を行います。(再掲)

雇用の安心・安定

  • 「労働基本法」(仮称)をつくり、働くことの価値と重要性を再確認するとともに、雇用については「無期、直接、フルタイム」という3要素を基本原則に位置付けて、雇用の本来あるべき姿を取り戻していきます。望めば正社員として働ける社会を目指します。

雇用類似就業者の働く環境や法制度の整備

  • 雇用形態の多様化により、フリーランスやフリーシフト制、個人請負や一人親方、副業・兼業、ギグワーカーなど、同じ働く者でありながら、労働法令等による保護から除外されてしまう働き方(働かせ方)が拡大している中で、労働時間や賃金、安全衛生など労働者保護ルールの適用のあり方を検討し、働く者全ての命と健康と暮らしが守られる環境や法制度を整備します。

同一価値労働同一賃金

  • 女性の平均賃金水準は男性の約7割にとどまり、賃金格差が大きく開いたままです。また、同じ価値の仕事でも、非正規雇用などを理由に賃金が低くなることが多く、不公平です。こうした処遇の改善を目指し、まずは立憲民主党が提出した「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律等の一部を改正する法律」(同一価値労働同一賃金関係)を制定します。法律には、合理的と認められない待遇の相違を禁止すること、事業主の説明義務の対象に合理的と認められない待遇の禁止等に反するものではないと判断した理由等を追加すること、待遇格差の是正は正規雇用の待遇を低下させるのではなく、非正規雇用の待遇の改善によって行われるようにすること等を盛り込み、現行の同一労働同一賃金の法制度の不備を改めます。
  • その上で、ILO第100号条約の遵守徹底を図るため、職務にふさわしい待遇を設定するための職務の価値の評価方法の調査研究等を進め、同一事業主の下だけでなく、産業間・地域間・企業規模間においても同じ価値の仕事をすれば同等の賃金が支払われることを確保し、処遇格差の是正が図られるよう、「同一価値労働同一賃金(均等待遇)」の法定化を目指します

最低賃金

  • 時給1500円を将来的な目標に、中小零細企業を中心に公的助成をしながら、最低賃金を段階的に引き上げます

雇用の総合的セーフティネットの創設

  • 「職業訓練・訓練中の生活保障・マッチング」をパッケージ化した雇用の総合的セーフティネットを創設します

就職氷河期世代への支援

  • 就職氷河期時代に学校を卒業し、不本意ながら非正規雇用で社会人としてのスタートを切り、その後も正規雇用への道が閉ざされている世代に各種の積極的労働市場施策により、正規雇用・無期転換の促進を図ります。

ベーシック・サービスの拡充

  • 少子高齢社会に対応し安心して暮らせる社会にむけて、医療・介護・障がい福祉・保育・教育・放課後児童クラブなどのベーシック・サービスの質・量を拡充し、誰もが必要なサービスを受けることのできる社会を目指します。
  • ベーシック・サービスを支える人材を確保するため、ベーシック・サービス従事者の処遇改善を図り、希望する非正規職員について5年をめどに正規化します。ベーシック・サービスの従事者の処遇改善は、結果として地域経済に潤いをもたらし、個々人の消費を拡大させることで内需を充実させるものでもあります。
  • 誰もが必要な医療や介護、子育て支援などのサービスを、必要なときにためらうことなくサービスが受けられるよう窓口などでの自己負担を適正化します

社会保障などのモノサシを変える

  • 公正な配分により格差を解消し、一人一人が幸福を実感できる社会を確立するため、社会保障などのモノサシを変えます。①社会保障の効果を測るモノサシは、格差是正とQOLを重視します。②豊かさを計るモノサシは、GDPからGPI(真の進歩指標)へ変更します。③税制を評価するモノサシは再分配を重視します。④将来経済推計のモノサシは、過大になる政府試算から国会に設置する機関による試算へ変更します。⑤官僚を評価するモノサシは、国民のための仕事を評価するようにします。

社会保険料の応能負担の強化

  • 社会保険料の月額上限を見直し、富裕層に応分の負担を求めます。

財政支出抑制方針の転換

  • 医療や介護への財政支出抑制方針を転換します。

地域医療構想の見直し

  • 公立・公的医療機関を狙い打ちにした再検証対象医療機関のリストを撤回もせず、地域医療構想全体の方針を示さないまま、自主的な病床削減等を行う医療機関に対して財政支援を実施する「病床機能再編支援事業」は中止します。
  • 地域医療構想について、新型コロナウイルス感染症のまん延により生じた医療提供体制に関する課題を十分に踏まえた見直しが適切に行われるよう、地域での病床の機能の分化や連携の推進のあり方について検討し、必要な措置を講じます。それとともに、地域で必要となる介護等の提供体制のあり方について検討し、必要な措置を講じます。

「日本版家庭医制度」の創設

  • 予防中心の医療を実現するため、「日本版家庭医制度」を創設します。具体的には、患者が任意で「かかりつけ医」に登録する制度を創設します。「かかりつけ医」は一定の研修を修了することを要件とし、患者に対する医療提供の司令塔として、地域におけるプライマリ・ケアその他の健康の維持増進のための措置、専門的な医療機関との適切な連携、患者に関する医療情報の一元把握といった役割を果たします。

社会保険料の応能負担の強化(後期高齢者医療制度)

  • 団塊の世代が後期高齢者となり、その医療費が増え、後期高齢者支援金を拠出する現役世代の負担は今後さらに厳しさを増していくことが懸念されます。被用者保険からの大幅な拠出金が課題となっている高齢者医療制度については、抜本的な改革を行います。
  • 当分の間、病気の有無にかかわらず負担を分かち合う、保険料についての応能負担を強化します。具体的には、後期高齢者医療保険の保険料賦課限度額を現行の64万円から82万円程度にまで引き上げ、後期高齢者の中で特に高所得の方に負担をお願いします。将来的には、医療保険制度全体の負担のあり方などについて検討を進め、医療保険制度の持続可能性の強化と現役世代のさらなる負担軽減を目指します。

保健所の体制強化

  • 人手不足の保健所について、職員の増員や非正規職員の正規化などにより、早期かつ確実に感染ルートを把握できる体制を作ります。今後の新たな感染症のまん延に備え、恒常的に職員の適正配置を進めます。同時に著しく減少した保健所を大幅に増設します。

介護職員の処遇改善

  • 介護現場の人手不足解消のために、立憲民主党が提出した「介護・障害福祉従事者の人材確保に関する特別措置法案」を早期に成立させます。これにより、介護職員以外の職種も含め、介護サービスの事業所で働く全ての職員1人当たり1万円の賃金引き上げを実現します。
  • 全ての介護職員の賃金を全産業平均の水準に引き上げることを目指して、着実に処遇改善を行います

中立な社会保障制度の実現

  • 年金の第3号被保険者制度の問題について、制度的公平や働き方に与える影響等を勘案しつつ見直し論議を進めます

障害福祉従事者の処遇改善

  • 障害福祉従事者の賃金を他産業並みに引き上げることを目標とし、第1段階として、「介護・障害福祉従事者の人材確保に関する特別措置法」を早期に制定し、月額1万円の引き上げ(政府の措置に上乗せ)を実現します。

インクルーシブ防災の推進

  • 災害対策基本法の改正を踏まえ、災害で誰も取り残すことがないよう、高齢者や障がい者などが避難計画策定や防災教育段階から関与する「インクルーシブ防災」を推進し、災害弱者対策を強化します。

共生社会

ハンセン病対策

生活保護・生活困窮者支援

住まいの安心の確保

引きこもり等対策

自殺対策等

被爆者援護施策

戦没者遺族等に対する援護施策

アスベスト被害者の救済

ヤングケアラー支援

働き方

総論

長時間労働の是正

同一価値労働同一賃金

最低賃金

ハラスメント対策

非正規雇用対策

フリーランス支援

フランチャイズ問題

労災ゼロ

雇用の創出・雇用の確保

就職氷河期世代への支援

高齢者の雇用

女性の雇用

人材の育成、就労支援

労働者協同組合

社会保障と税の一体改革

医療

医療提供体制

医療従事者の働き方改革、人材確保

医療保険

歯科医療

予防医療

子どもの医療費

エボラ出血熱、デング熱、新型インフル、新型コロナなどの感染症への対策

ワンヘルスの実施施策強化

HIV対策

医療の安全

医療・介護分野の研究開発体制強化

がん、脳卒中、心臓病対策

アレルギー対策

統合医療

心身医学

違法薬物対策

死因究明推進

受動喫煙対策

水の安全・安心確保

臓器移植・骨髄移植

望まない妊娠・生理の貧困問題対策

病室等における通信環境の整備

介護

介護保険制度

介護サービス提供体制

認知症対策

介護離職ゼロ対策

介護従事者離職ゼロ対策

ヤングケアラー支援

年金

公的年金

私的年金

障がい・難病

総論

障害者基本法、障害者虐待防止法の改正、差別解消法の実効性ある運用

情報コミュニケーション法、手話言語法の制定

電話リレーサービスの着実な運用

障がい者の就労、社会参加等

女性の障がい者への対応

インクルーシブ教育

医療的ケア児等の学ぶ権利の保障

オリパラ

発達障がい

失語症対策

難病対策

政治を知ろう。政治に参加しよう。